パイロットってかっこいいけど、どうやったらなれるんだろう・・・
この記事を読めば憧れのパイロットになる方法がわかるよ!
こんにちは、ヒロトです。
パイロットになって空を飛んでみたい!パイロットってかっこいいから憧れる!
こういう風に思い立ったはいいもののの、どうやったらなれるのかよくわからない・・。
そんな方に向けて、元パイロット採用者が解説します。
パイロットになるための主要ルート5選
日本でパイロットになるには、主に以下の5つの方法があります。
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
0. パイロットになるまでの流れ
なり方の前に、簡単にパイロットになる流れを説明します。
まずパイロットを目指す人は、皆さんが旅行で乗る航空会社の飛行機ではなく、少し小型の飛行機でいくつかのライセンスを取得することになります。ライセンスの種類についてはこちらの記事を参考にしてください。
これらのライセンスを持っていることを条件に、航空会社で選考が行われ、入社することになります。
入社後はいよいよ、皆さんが旅行でも乗るような飛行機を操縦する訓練を行い、合格すれば晴れてエアラインパイロットになります。
自社養成パイロットというのは、学校に入らずに、いきなり航空会社に訓練生として入社することになります。学校に進学した方と同様の訓練を受けることになりますが、費用は会社が負担してくれるケースがほとんどです。(例外はこの後ご紹介します。)
1. 航空会社の自社養成パイロット
まずは、自社養成パイロットです。
航空会社に社員として入社し、全くの未経験でも全ての訓練を受けてパイロットになることができます。
入社後にいきなりパイロットの訓練を始めるわけではなく、地上勤務といって、空港や営業など他のセクションで業務する期間を経てから訓練に入っていきます。
以前まではJALやANAといった大手航空会社でのみ実施されていた制度ですが、昨今のパイロット不足もありさまざまな会社で実施されるようになりました。これにより、大きく二つの方式が存在しています。
1-1. 全額会社負担型
JALやANAといった航空会社でこの採用形態がありますが、スカイマークでも実施する年がありますし、JAL系のJ-airやANA系のANAウイングスといった会社でも募集を開始しました。航空会社が全ての訓練費用を負担してくれます。
メリットはなんといっても、会社から給料をもらいながらパイロットを目指すことができるという点!
お金もらいながらパイロットを目指せるのはありがたい・・
その代わり、倍率がとても高いのが特徴です。倍率100倍を超えるとも言われていますね。
通る気がしないよ・・
難易度は高いですが、英語や面接対策などを準備することで可能性
を高めることができますよ。
1-2. ローン型
LCCのPeachにて開始されたこの制度ですが、エアドゥでも開始されました。
選考を突破し航空会社社員として訓練に臨みます。生活費などの手当が支給される点は全額会社負担型と同じです。
Peach社の場合は、前半訓練と後半訓練の間にも選考があるということなので、一度訓練生として入社できても油断はできません。
全額会社負担型と異なるのは、訓練のうち、前半の訓練費用は本人の自己負担になるという点です。訓練費用は1,500万円ほどにもなるため大きな違いがあります。
そんな大金持ってないよ・・
安心して。会社が提携した銀行から専用のローンを申し込むことができるんだ。パイロットになった後に少しずつ返済していく仕組みになっているんだよ。
2. 航空大学校への進学
2つ目は航空大学校という国が運営する学校に入学してパイロットになる方法です。
航空大学校は、宮崎に本校がありますが、訓練の過程で、仙台や帯広でも訓練を行いながら、必要なライセンスの取得に励みます。
メリットは、私大や民間学校と比べて、学費が500万円程度と比較的安い点です。
また、自社養成ほどではありませんが、志願者が多いため倍率が高いです。
入学試験も、理系科目が出題されるため、対策が必須です。(過去問はこちら)
注意点としては、学歴要件があり、短大卒業または大学で2年以上の終了が必要です。
理系科目ダメダメなんですけど合格できますか?
英語や時事問題のほかに、数学や物理・気象の問題が出るけど基本的な学習範囲から出題されるよ。理系アレルギーにはならないよう勉強しておくことが大事だね。
大学在学中に航大受験をする人、卒業後に航大進学を目指す人がいますが、高校の学習範囲から出題されるため一定時間の学習が必要です。受験で文系科目のみを選択していたは理系科目の学習が必要になるため、さらに学習時間が必要になります。
3. 私立大学の操縦学科へ進学
3つ目は一般の私大操縦学科に入学するという方法です。
桜美林・崇城・東海・法政・千葉科学大学・第一工科大学・工学院といった大学に操縦学科があり、ここに入学することで航空大学校と同様に必要なライセンスを取得することができます。
メリットは、学位が取得できることや航大と異なり1回の受験で済むことです。また、一般の大学を卒業をした後に自社養成として入社し地上研修、訓練を受けてパイロットになると20代後半になりますが、私大を卒業後に航空会社に入社し訓練を開始すれば20代前半でパイロットになることができます。
デメリットは、学費が高額であるということです。学費は大学によって異なりますが、最低でも2,000万円程度は覚悟しておく必要があります。生活費を含めるとさらに費用はかかってくることになります。奨学金やローンもありますので、進学する際は検討されてもよいでしょう。
パイロット不足もあって、私大の操縦学科開設が増えているのと、航空会社の採用実績も増えてきています。
4. 民間航空学校へ進学
4つ目は民間の航空学校に入学するという方法です。ジェネラルアビエーションという言い方をしたりもします。
本田航空・朝日航空などが有名ですが、要は教習所のように、学校に入学して必要なライセンスを取得する形になります。
基本的には平日の日中に通いながら授業を受け、フライトの訓練をする学校がほとんどのため、社会人の方も退職して入学するケースが多いようです。一部の学校では土日でカリキュラムを設定できる学校もあるようですが、どの学校も大体首都圏からは離れた場所に訓練所があるため、通学のことは事前に考えておきましょう。
メリットは、社会人でも入学できて短期間でライセンスが取得できること。
デメリットは、費用が高額なこと。こちらも2,000万円程度は覚悟しておいた方が良いです。ローンを組む人から、社会人で費用を貯めた上で入学される方もいます。
5. 自衛隊・海上保安庁に入隊・入庁
5つ目は、自衛隊(陸上・海上)へ入隊、もしくは海上保安庁に入庁するという手段になります。
自衛隊や海保でも、パイロット養成過程というものがあり、入った後に訓練をすることで、航大・私大・訓練学校と同様のライセンスを取得することができます。
また、「割愛」という制度があり、自衛隊パイロットは40歳になると、航空会社に転籍できる方もいます。
ただしいくつか注意点があります。
1つ目は、自衛隊も海上保安庁も国家公務員として税金からライセンス取得のための費用が捻出されているため、国としてもライセンス取得後すぐの退職は困る点です。
2つ目は、自衛隊でライセンスを取得したパイロットは、エアラインを受験する際には、計器飛行証明というライセンスのみ民間の航空学校に入学して取得する必要があり、別途費用がかかります。
エアラインのパイロットになることを前提に、この選択肢を取ることはおすすめしません。
パイロットを目指す人は何から始めるべきか
おすすめは英語
まず何から準備した方がいいかと聞かれれば英語の学習をお勧めします。
受験観点では航空大学校や私大入学の際も必要になります。
自社養成の選考観点でも、英語試験が科されるため、高い英語力が必要になります。
何より、パイロットになれば、航空英語能力証明という英語力を証明するテストを受ける必要があること、管制官とのやりとりは英語になるため苦手というわけにはいきません。
最後に
パイロットになる道は決して簡単ではなく、いくつもの壁が存在しますが、なる方法はどういうものがあるのかをきちんと理解して戦略を立てること。それぞれのなり方に対して、適切な準備をすることで夢に近づくことができます。
このサイトでは、元パイロット採用経験者が、パイロットになるための有意義な情報発信を行なっていますので、ぜひ他の記事もご覧ください!
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